結婚して50周年といえば、金婚式。続いて55周年のエメラルド婚式、60周年のダイヤモンド婚式、70周年のプラチナ婚式。日本ではここまでだが、外国では更に75年目が“Diamond & Gold”、80年目が“Oak”、85年目が“Wine”と続くそうだ。(wikipedia「結婚記念日」)
さて、この金婚式を超えられたベテランカップルたちの結婚の長続きの秘訣を紹介した記事(STYLIST)を紹介しているサイトがコチラ(wotopi)。
こうしたカップルに共通していることは、まず、何と言っても仲が良いこと。次に、2人で共にする何かを持っていて、しかもそれをずっと続けていること。そして、忘れてならないのが、伴侶を喜んでフォローすることだ。
共通の趣味や儀式は仲が良いから続くのか、続けるから仲が良くなるのか。鶏が先か?卵が先か?みたいで答えは見つからないが、どっちもなのだろう。
子供の頃、TV番組で「家族揃って歌合戦」という番組があり、よく観たものだ。カラオケボックスの無い時代、家族が揃ってTVに出て歌をうためには、皆さん、家で練習に励んだのだろうか。
我が家では、毎年、お正月には家族揃って記念写真を撮ることにしている。思い起こせば、父が他界する二年前からだっただろうか。
お陰様で、今年も無事に撮ることができた。
子供達が成長するに連れ、普段、全員揃うことがだんだん難しくなっている。お正月ぐらいは揃うだろうと思っていると、友達との約束やらアルバイトやら子供達なりの予定が詰まっていて、うっかりするとそれも難しくなってきている。
夫婦は、子供を授かって父母となり、家族をもつ。
この時、子供を愛することで夫婦愛は父母の愛としてステージが上がることになるのだが、父母の愛を引き出してくれるのは、他でもない、産まれたばかりの子供なのだ。
ここに計り知れない人間の神秘さを感じる。
今年のお正月も、家族全員揃って記念写真が撮れた。
自分自身を産んでくれた親に感謝し、子供を産んでくれた妻に感謝し、産まれてきてくれた子供たちに感謝。
たまには、家族揃って歌でも歌いにカラオケボックスにでも行こうか・・・。
結論から言うと、それは。
「おたがいの行動についてもっとも寛大な解釈を当てはめ、それを信じること。」
なのだそうだ。
この言葉は、結婚や夫婦愛について書かれた本ではなく、何と、ビジネス書の中で出会った。
そのビジネス書とは『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』(2006/01 日本経済新聞社)。
たったひとつのことを見きわめる方法、「たったひとつのこと」とは何ぞや、という導入に、結婚生活を例に挙げているのだ。
ビジネス書の本題を置いてきぼりにしながら、私の関心は、“幸せな結婚生活について知らなければならない「たったひとつのこと」”に集中してしまった。
詳しい内容を引用しよう。
そこでこうした夫婦に対して数年の追跡調査をおこなった。何がわかったか。妻を過大評価した夫は、いまのふたりの関係に大きな満足を覚えているだけでなく、その後もさらに満足度が高まり、対立の原因や、疑いを抱く瞬間は減る一方という結果が報告された。
そういうことなのだ。妻自身すら持っていないと思っている強みを、持っていると思い込んでいる夫は、今日、結婚生活において強い関係を築けるうえに、明日にはそれがさらに強まるのである。
愛は肯定的幻想で始まる。が、強く結ばれた結婚生活においては、おたがいの強みや弱みの冷静かつ正確な理解が深まるとともに、そうした肯定的幻想も消えることなく共存していくのだ。肯定的幻想は、おのおのの強みをふたりの関係という生地に織り込んでいく。やがてその生地は本物になる。幻想が現実になる。平たく言えば、肯定的幻想が愛を持続させるのだ。
おお、これは凄い!
「肯定的幻想が愛を持続させる」ということなんだ。
その昔、Janis Ian (ジャニス・イアン)が歌い大ヒットした、Love is Blind(恋は盲目)という歌がありましたが、歌詞は悲しく切ないものでした。ところが、「愛は盲目」の持続こそ、いや、それを更に一歩進めた「おたがいの行動についてもっとも寛大な解釈を当てはめ、それを信じること。」が、幸せな結婚生活について知らなければならない「たったひとつのこと」、幸せな結婚生活の秘訣中の秘訣だったのですね。