東京ガス CM 家族の絆

確か、中学生の頃、『柔道一直線』というTVドラマがあった。欠かさず見ていたとは思うのだが、地獄車と二段投げのシーン、そして納豆を載せた白いご飯に味噌汁をぶっかけ、一気にかけ込んで食べるシーンしか覚えていない。この、納豆を載せた白いご飯に味噌汁をぶっかけて食べる様がすごく美味しそうに見えて、それからしばらく、朝飯には同じものを作って、一気に食べて「行ってきまーす」という毎日だった。

 

実はこの話、裏話が有る。当時、母は商売で忙しかったからか、手の込んだ料理にはお目にかかれなかった。毎日物足りなさを感じながらも、心優しい少年だった?私は、口にすることができなかった。それで、TVドラマ『柔道一直線』で見た「ご馳走」を自分で作って・・・。といったところだ。

 

母の手料理に物足りなさを感じていた私に、ある時転機が訪れた。父の言った一言だ。

「おかあちゃんのご飯は簡単だけど、だから身体に良いんだよなあ。おかげで長生き・・・。」

そうだったのか・・・、とその日を堺に、母の料理に物足りなさを感じることは無くなった。

 

そう言えば、椎茸を食べると頭が良くなると何処からか聞いて来て、よく食べた。

お陰で頭が良くなった、かどうかは定かではないが、母からの愛情は心の糧になったに違いない。

コメント: 0