俺とお前で苦労した、花は大事に咲かそうなァ

名曲「王将」の大ヒットで一躍スターになった村田英雄のヒット曲「夫婦春秋」。この歌は昭和42年に発売された曲だが、発売から10年以上経った昭和50年代半ば、カラオケブームに乗ってヒットしたそうだ。(コロンビアの公式サイト『村田英雄ヒストリー』より)

『ついて来いとは 言わぬのに だまってあとから ついて来た 俺が二十で お前が十九〜』と歌う名調子だが、夫が20歳で妻が19歳というのはいつ頃の話だろうと、気になって調べてみた。(杉下右京ではないが、つまらなことが気になってしまうもので・・・。)すると、平均初婚年齢の推移というものが見られるのだが、1910年(明治43年)まで遡ってもそれは極めて稀なことなんだろうなと思った。そうすると、「15でねえやは嫁に行き〜」とはいつなんだろう???でも、深追いはやめておこう。

ところで「夫婦春秋」がヒットした昭和50年(1975年)はというと、男性27〜28歳、女性24〜25歳。そう言えば、その頃は、女性の結婚適齢期をクリスマスケーキに例えていた時代だったような気がする。

初婚年齢が上がっているのと同時に、生涯未婚率も上がっている。男性は4人に1人、女性は7人に1人の割合の様だ。この統計には離婚後の独身者等は含まないそうなので、お一人の方の総数となると、きっと、もっと多いに違いない。また、平均初婚年齢平均値付近の方の未婚者比率が大きいので、今後、生涯未婚率はどんどん上がって行くのだろう。

少子化が叫ばれて久しいが、このままの調子で行けば、計算上、西暦3000年には日本人の人口は0人になるらしい。『俺とお前で 苦労した 花は大事に 咲かそうなァお前〜』で締めくくる「夫婦春秋」。歌の世界だけではなく、現実の世界でも、苦労を肥やしにして大輪の花を咲かせる仲睦まじい夫婦、心から幸福に暮らす家族が巷に溢れることを願う。そして、我が家もそう成りたいと心から願ってやまない。

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