鳩ポポホロホロはひふへほ

高校生の頃、美術部だった私の耳に、外から毎日のように飛び込んで来たのが、演劇部の生徒らが発声練習で唱えていた「アメンボ赤いなあいうえお」から始まる、ある詩だった。何でアメンボが赤いんだ???と、たわいもない疑問符を浮かべながらも、いつしか耳が慣れ、気がつけば心地好いフレーズになっていた。

 

子供たちの滑舌が少しでも良くなればと思ったとき、高校生の時、よく耳にしたこの詩を思い出した。ネットで調べてみると、「あめんぼのうた」だとわかった。更に詳しく調べてみると、北原白秋の「五十音」という詩だった。

 

この詩を子供たちが何度も読むうちに、気分が乗ってきて、ラップの様にリズムを付け始めた。すると、女房は「ラップじゃない・・・。」と注意。

 

だが、次の瞬間、女房が妙なことを言い始めた。

 

「鳩ぽっぽホロホロはひふへほ」だとリズムが合わないから、そこは「鳩ポポホロホロはひふへほ」じゃないの?

 

と言うのだ。

 

「ラップじゃない・・・。」と言っておきながら、女房の頭の中では音楽的視点(というか聴点?)で捉えるように、スイッチが入ってしまったのだ。

 

そんなこという人、他にいるか~???と思い、探して見つけたのがこの動画。ついでに「赤いアメンボ」も検索して画像を見、40年来の疑問符に別れを告げることが出来た。

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