テリー伊藤 少女監禁事件に意見も専門家に一蹴される

29日放送の「白熱ライブ ビビット」(TBS系)で、コメンテーターのテリー伊藤が、女子生徒監禁事件に対して意見を述べ、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏に即座に否定される場面があった。

 

番組では、27日に発覚した女子中学生の監禁事件を取り上げた。

 

埼玉県朝霞市在住の生徒が2014年に行方不明になり、先日東京都内で無事保護された事件で、警察は28日に元千葉大学の男子学生を未成年者誘拐の容疑で逮捕した。この男性は2年間、誘拐した生徒を自室で監禁していたとみられている。

 

小川氏は事件発生時から、女子生徒の両親を支援していたという。こうした事件の被害者は「監禁されてから、連れ去られてから解放されるまで、毎日自宅に帰りたい、逃げたい」と思っているのだと力説した。

 

テリーがそこで、監禁場所が「ガラスのある普通のアパート」だったと指摘し、「例えば(犯人が)いなくなっている間に、(ガラスを)割ってでも外に出て大声出せば…」と、生徒が自力で脱出することもできたのではないかと意見する。

 

すると、小川氏は即座に「監禁されてない方はそう言います」「監禁されたことのない方は簡単にそうおっしゃるんです」とテリーの意見を退けると、監禁被害者は恐怖心のあまり、そうした考えに到底至らないのだと訴えた。小川氏は「犯人が目に見えるところにいなくても、どこかで見られているんじゃないかなという恐怖心が勝ってしまって逃げられない」と説明していた。livedoor NEWS より)

 

こうして、この事件に関するコメンテーターとか学識経験者と言われる人々の傾向を観察してみると、大きく二つに分かれていることがわかる。一方は、被害者に対して「どうして逃げなかったのか?」と、不十分な情報をよいことに憶測で物事を言ってのける無責任な被害者糾弾派。もう一方は、被害者の将来を案じて、行き過ぎた報道等に対して毅然としてたしなめる被害者擁護派だ。

人権に対する認識も民主主義も、まだまだ未熟だと言われる日本。これを機に、少しでもまともな国になって欲しいものだ。

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