天国の母と共に

花巻東高硬式野球部の千田京平君の生き様を見ると頭が下がる。大好きな野球に打ち込むのも、ただ野球が好きだからでも自分がやりたいからでもない。東日本大震災で命を落とした母親を甲子園に連れて行ってあげたい。その一心からだった。そして、見事、それを果たした。将来の夢は消防士か花巻東高のトレーナーになることで、「どちらも誰かを支える仕事で、この夢を貫きたい。」と語る。千田京平君の未来に天の祝福あれと祈る。

 

●4年後の自分へ

 大学に進み20歳の成人式を迎えていたい。震災後にいろいろ助けてもらった方々に立派な姿で成人のあいさつをして恩返しをしていく。大学でも野球を続けようと考えているが、将来の夢は消防士か、花巻東高のトレーナーになること。どちらも誰かを支える仕事で、この夢を貫きたい。今からしっかり決めておかないと目標は達成できない。どこかで変えてしまうことは考えていないし、夢に向かってコツコツ準備を進めていきたい。岩手日報企画「いまを生きる」花巻東高硬式野球部の千田京平君 亡き母と「再会」信じ より)