オヤジの味

子どもたちが皆、小さかった頃。出産のときなど、嫁がいないときは子ども達に手料理を作った。まだ、イクメンとか世間が騒がない頃のずっと前の話だ。一番の定番はカレーだ。名付けて「パパカレー」。次に来るのがお好み焼き。他にも、甘くておいしい厚焼き卵焼き、ケチャップで笑顔を書いたオムレツ、具だくさんおでん、つやつやスパゲティナポリタン、冷やし韓中華等、レパートリーは多くはないが、一時凌ぎには十分だ。

何を作っても、子ども達はおいしいおいしいと言って食べてくれた。

一番嬉しかったのは、それを通じて、子ども達との絆が深まったことだ。子ども達が成長し、親になったとき、おふくろの味ならぬオヤジの味を思い出して、絆のバトンが繋がったなら本望だ。

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