かけがえのないもの|タイの感動CM

人間は、心から愛する対象を得た時に生き活きとし、自分の欲望を満たすことよりも他者への奉仕を優先しようとする。その思いは、いったい、どこから来るのだろうか?このCM動画を観ると、そんな思いに駆られる。

衣食足りて・・・、で無いことは、火を見るよりも明らかだ。衣食足りたところで、ワンランク上の衣食を求め、際限の無い自分の欲望を満たすために、他者への関心すら見失うこともあるだろう。

一方、無償の愛を受けたときには、あたかも駅伝の走者が襷を渡されたが如く、次の走者に襷を渡そうと、必死になる。一生懸命になる。自分の欲望を満たすためではなく、無償の愛を受けたことへの恩を返そうと、あるいは、無償の愛を待つ者へそれを届けようと。

無償の愛が物品や金銭を伴うとき、施す相手の怠惰や無精を助長する結果となってしまっては元も子もない。だからこそ、物品や金銭が伴おうと伴うまいと、人から人へ、心から心へと襷を渡すことが肝心なのだろう。そして、その原点は、夫婦の絆にあり、親子の絆にあり、家族の絆にあると思う。

もし、そうだとするならば、目の前の伴侶や子どもを心から愛することは、即ち、家庭の平和はもちろんのこと、社会や国を越え、世界の平和にまでも繋がる、大事な大事なことなのかも知れない。ナンチャッテ(*^^*)

にわか哲学者か宗教家にでもなった様な錯覚までも覚えさせるCMだ。

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